オランダに来て花粉症を発症したはるです。
日本では春先ちょっとむずがゆいかな?くらいだったんだけど、オランダに来て数年たった頃から、少しずつくしゃみ鼻水が止まらない日が出てきて・・・。調べたら、やっぱり花粉症っぽい。そこで今回は、オランダの花粉症についてご紹介します!
オランダに花粉症はあるのか?
まず「オランダにはそもそも花粉症はあるのか?」ですが、答えは「あります!」。
オランダ語で花粉症はhooikoortsと言います。hooiが干し草、koortsは発熱、といった意味です。花粉はpollenです。
毎年2月頃になると、オランダ人でもくしゃみをしている人を結構見かけます。風邪なのか花粉症なのかと思うけど、止まらないくしゃみになってる人は、あれやっぱり花粉症なんだろうなぁ・・・。こちらのサイトでは「ヨーロッパでは8人に一人が花粉症」とありました。(結構いるじゃん!って思ったけど、日本は2人に一人が花粉症なんだって・・・)
オランダではいつ、どんな花粉が飛んでいるのか?
日本では花粉症といえばスギ花粉が一番多いけど、オランダではどんな花粉で花粉症になっているんでしょうか?スギなんてオランダであまりなさそうだな・・・と思っていたんですが、スギ以外にもいろんな花粉が飛んでました!
大きく分けて「木の花粉(Bomen)」「ハーブの花粉(Kruiden)」「草の花粉(Grassen)」があります。ハーブの花粉はオオバコやヨモギなどの背が低い草、草の花粉はムギやトウモロコシなどの背が高い主にイネ科の草などです。
pollen kalenderで検索すると一覧表が出てきますが、ここではアレルギーの市販薬Prevalinのサイトから引用しますね。

青い部分は開花前後の時期ですが、それでもほぼ一年中何かしらかの花粉症の原因になる花粉が飛んでるんですねー。
ちなみに色の濃さは、アレルゲンとしての強さを示しています。赤は強いアレルゲン。黄緑色は弱いアレルゲンです。
これを見ると、私はいつも2月、3月頃にくしゃみと鼻水がひどくなる日があるので、たぶん上の2つ「Hazelaar(ヘーゼル)」と「Elk(ハンノキ)」の花粉症持ちなんじゃないかな?って思います。
この表のアレルゲン一覧、日本語訳つけておきますね。
Bomen | 木の花粉 |
Hazelaar | ヘーゼル(はしばみ) |
Els | ハンノキ |
Katwilg | ネコヤナギ |
Taxus | イチイ |
Berk | シラカバ |
Beuk | ブナ |
Zomereik | ナラ |
Es | セイヨウトネリコ |
Tamme kastanje | ヨーロッパグリ |
Kruiden | ハーブの花粉 |
Klein graskruid | コゴメグサ |
Smalle weegbree | セイタカアワダチソウ |
Grote brandnetel | イラクサ |
Bijvoet | ヨモギ |
Ambrosia | ブタクサ |
Grassen | 草の花粉 |
Grote vossenstaart | オオスズメノテッポウ |
Gewoon reukgras | ハルガヤ |
Rogge | ライムギ |
Straatgras | スズメノカタビラ |
Kweek | シバムギ |
Mais | トウモロコシ |
オランダ人はどんな花粉症対策をしているの?
さて、日本みたいにマスクが普及していないオランダ。(コロナ以降定着するかと思ったけど、全然しなかったな)いまだに「予防のためのマスク」という概念が薄くて、マスクして出歩いていると病人が無理して出歩いてるみたいに見られて、ちょっとぎょっとされたりします。
じゃあどうするかってことで、オランダの花粉症対策サイトやKruivatのコラムを見てみました。
- 花粉を避けて生活する
- 帰宅後はシャワーを浴びたり、掃除機をかけたりして花粉を除去する
- 薬を飲む
「花粉を避けて生活する」具体例としては、
- 散歩は朝10時前にする
- 自転車じゃなくて車で移動する
- 海風には花粉がないので、ビーチでのんびりする
というのがあって、いかにもオランダらしいなー!と思いました。
また花粉用の網戸も売られています。PollenhorやAnti-pollengaasで調べてみてください。
日本と同じように花粉飛散レーダーやアプリがあるので、様子を見ながら外出の予定を立ててもいいですね。
オランダのドラッグストアで買える花粉症の薬
マスクで防御できない、生活の中でなるべく花粉に接しないようにするしかない、となるとあと頼りになるのは市販薬です。オランダも市販薬でアレルギー対策の商品は結構あります。Kruidvatのブログでも紹介されていますよ。
飲み薬
主に、Loratadine(ロラタジン)とcetirizine(セチリジン塩酸塩)という2つの種類の花粉症の薬が市販されています。どちらも抗ヒスタミン成分で、アレルギー反応を抑えます。
Loratadine | cetirizine | |
日本の製品名 | クラリチン | ジルテック |
Kruidvatのパッケージ | ![]() | ![]() |
メリット | 眠気が少ない | 眠気や口の渇きが強い |
デメリット | 効果がおだやか | 効果が強い |
妊娠中・授乳中 (オランダでの表示) | 妊娠中×、授乳中○ | 妊娠中×、授乳中× |
私は両方使ってみたことがありますが、セチリジンは口の渇きが結構きつい感じでした。小さい錠剤なので割るのも大変なんだけど、1錠じゃなくて半分とかで飲むのがちょうどいいのかも・・・。でも蛇口をキュッとしめたかのように、鼻水は出なくなります。
同じ成分でも日本の薬よりも効き目が強い感じがするので、少しずつ様子を見ながら服用するほうがいいかもしれませんね。
あと上の2つに比べると少し高いけど、日本でもアレルギー用内服薬として知られているアレグラも市販されています。抗ヒスタミン成分のフェキソフェナジン塩酸塩が主成分で、眠くなりにくいとされています。こちらは妊娠中○、授乳中○となっていました。
点鼻薬、鼻スプレー

こんな感じの鼻スプレーが、多くの種類売られています。お子さんの場合は、商品に対象年齢があるのでよく確認してみてくださいね。
目薬

こちらも鼻スプレー同様に、いくつか種類があります。この写真の商品は、クロモグリク酸二ナトリウムが主な成分。花粉の季節には予防的に使用するもので、症状の改善というわけではないようです。

こちらは抗ヒスタミン成分のアゼラスチンが含まれたアレルギー専用の目薬。
こんなふうに同じ「花粉症用の目薬」といっても、目的や成分が違うこともあるので、よく確認することをおすすめします。
市販薬も使って賢く乗り切ろう!
オランダに来る前は「オランダには花粉症はないだろう」と勝手に思い込んでました。でもむしろオランダに来てから症状が出るようになった私…。だけど市販薬でも花粉症の薬が手に入ると知って、だいぶ気持ちが楽になりました!
ただ薬を買うときは、よくよく表示を見比べる必要がありますよね。といっても、お店でオランダ語一生懸命Google翻訳にかけて見比べるのも結構大変…。なので私はよくKruidvatのオンラインショッピングを使っています。通常は50ユーロ以上で送料タダ(50ユーロ以下は送料3.99ユーロ)ですが、最寄りのお店で引き取りにすれば、送料はかかりませんよ!家で時間がある時に、ゆっくりと翻訳して見比べながら商品を選ぶようにしています。
私の場合は、服用量の調整がまだ必要そうだけど、春の間ずっと飲んでるわけじゃなくて、症状が出た時だけたまに飲んでるという感じです。
あと加入されている健康保険の種類によっては、ドラッグストアで購入する市販薬も対象となっていて、レシートを提出するとお金が戻ってくる場合もあります。その辺も含めて、どの薬を購入するか検討してもよさそうですね!
健康保険の選び方については、別記事で詳しく説明しているので、よかったらこちらもご覧くださいね!
